ヒコログ 学科 ─ ドローン学科の一次資料ベース対策
ドローン一等 学科の模擬試験20問
─ 本番と同じ形式で通しで解く
一等無人航空機操縦士(ドローン一等)の学科試験を想定した模擬試験です。本番と同じ三肢択一・分野混合で並べ、計算問題も混ぜてあります。解答と解説は途中で見えないよう末尾にまとめてあります。登録不要・無料。教則第5版対応。
本番の条件と、この模試の使い方
- タイマーを21分にセットしてから始める。自分の電卓は本番で持ち込めないので、練習でも使わないほうが本番に近くなります。
- 解答を見ずに最後まで通す。分からない問題も飛ばさずどれか選ぶ(三肢択一なので、空欄にするより当たる可能性が残ります)。
- 末尾の解答で採点し、18問に届かなければ分野別の練習問題50問に戻る。
これは公式の過去問や本試験問題ではありません。
公式の過去問は存在せず、公開されているのは教則とサンプル問題だけです。
模擬試験(全20問)
問1
行政処分の「点数表」に定める点数が高いものから順に並べたものはどれか。
- 飛行日誌の備付けなし > 機体登録を受けていない機体の供用 > 技能証明書の不携帯
- 機体登録を受けていない機体の供用 > 飛行日誌の備付けなし > 技能証明書の不携帯
- 機体登録を受けていない機体の供用 > 技能証明書の不携帯 > 飛行日誌の備付けなし
問2
固定翼機の失速速度が10m/sのとき、機体重量が2倍になった場合の失速速度として最も近いものはどれか(最大揚力係数は変わらないとする)。
- 20m/s
- 14m/s
- 10m/s
問3
アンテナの角度と、必要となるアンテナの高さの計算との関係について正しいものはどれか。
- 角度は運用上の設定事項として述べられ、高さは周波数帯と送受信間距離から求める計算の対象として述べられている
- 角度も高さも、いずれも周波数帯と送受信間距離から計算によって求めるものとして述べられている
- 角度も高さも、いずれも運用上の設定事項であり、計算によって求める対象とはされていない
問4
CRMにおける「状況認識(Situational Awareness)」に関する記述として正しいものはどれか。
- 周囲の環境・機体状態・飛行計画との整合について現在の状況だけを認識すればよく、将来の状況の予測までは不要である
- 周囲の環境・機体状態の把握は操縦者のみが行うものであり、補助者はこれに関与しない
- 周囲の環境・機体状態・飛行計画との整合を継続的に把握し、将来の状況も予測することが重要である
問5
目視外飛行における電波断絶時のフェールセーフ機能として正しいものはどれか。
- 最後に受信した操作をそのまま継続し、電波が復帰するまで直進を維持すること
- 離陸地点への自動帰還、又は電波が復帰するまで空中で位置を継続的に維持すること
- その場で速やかに動力を停止させ、機体を直下へ降下させること
問6
天気図の等圧線と風速の関係として正しいものはどれか。
- 等圧線の間隔が広いほど風が強く、狭いほど穏やか
- 等圧線の間隔が狭いほど気圧傾度が大きく、風が強い
- 等圧線の形状(円形・楕円形)は風速に関係なく、間隔のみが重要
問7
無人航空機に搭載したカメラの映像を無線で送信する際の電波利用に関する記述として正しいものはどれか。
- 映像送信は通信を目的としたものではないため、電波法の規制対象とはならない
- 映像送信用の無線設備も電波法の規制対象となり、技適マークまたは免許が必要である
- 出力が100mW以下の無線設備であれば、電波法の規制は一切適用されない
問8
飛行速度10m/s、バンク角30°(tan30°=0.577)での旋回半径として最も近いものはどれか(g=9.8m/s²)。
- 16m
- 18m
- 20m
問9
機体の異常情報を知らせる機能について正しいものはどれか。
- 一部の無人航空機だけが有しており、飛行後にフライトデータを解析して初めて分かる
- 無人航空機の多くが有しており、機体本体または送信機のランプや音などで知らせる
- すべての無人航空機が有することとされており、送信機のランプによってのみ知らせる
問10
無人航空機の飛行において補助者を配置する場合、補助者の役割として適切なものはどれか。
- 補助者は操縦者と交互に操縦桿を操作する
- 補助者は法的に必要な場合を除き、飛行中は機体から離れて待機してよい
- 機体・周囲の状況を監視し、危険や異常を操縦者に伝達して安全確保を支援する
問11
想定飛行空間、想定外飛行空間及びオペレーション空間の関係として正しいものはどれか。
- オペレーション空間と想定外飛行空間を合わせたものが想定飛行空間である
- 想定飛行空間とオペレーション空間を合わせたものが想定外飛行空間である
- 想定飛行空間と想定外飛行空間を合わせたものがオペレーション空間である
問12
停滞前線として知られる代表的な例として正しいものはどれか。
- 梅雨前線(6〜7月)と秋雨前線(9〜10月)
- 冬型気圧配置で日本海上に形成される雪雲の帯
- 台風の中心付近に形成される目の壁雲
問13
リモートID機能の搭載が免除される場合として、正しいものはどれか。
- 最大離陸重量が100グラム未満であり、航空法の無人航空機に該当しない場合
- 飛行のたびに国土交通大臣へ飛行計画を通報し、承認を受けている場合
- 登録制度の施行前の事前登録期間中に登録手続きを行った無人航空機である場合
問14
飛行機が、飛行速度20m/s、バンク角25°で定常旋回した時の旋回半径として最も近いものはどれか。ただし、重力加速度は9.8m/s²、tan25°=0.47とする。電卓が使用可能である。
- 92m
- 87m
- 82m
問15
マルチローターの呼称について正しいものはどれか。
- ローター数4:クワッドコプター、6:ヘキサコプター、8:オクトコプター
- ローター数4:トライコプター、6:クワッドコプター、8:ヘキサコプター
- ローター数4:ヘキサコプター、6:オクトコプター、8:クワッドコプター
問16
TEM(Threat and Error Management)において「スレット(Threat)」の説明として正しいものはどれか。
- スレットはエラーの結果として発生する最終的な事故のことであり、気象の変化や疲労は含まれない
- スレットはUAS(望ましくない航空機の状態)と同義であり、エラーを誘発する要因は含まれない
- スレットはエラーを誘発する要因であり、気象の変化・疲労・機材不具合などが含まれる
問17
リスク評価における「ロバスト性」の評価方法として、正しいものはどれか。
- 安全性の水準と保証の水準のうち、高い方に準じて評価する
- 安全性の水準と保証の水準の平均をとって評価する
- 安全性の水準と保証の水準のうち、低い方に準じて評価する
問18
「最大風速」と「最大瞬間風速」の違いとして正しいものはどれか。
- 最大風速は平均風速の最大値、最大瞬間風速は瞬間風速の最大値
- 最大瞬間風速は10分間の平均値の最大、最大風速は1秒間の最大値
- 最大風速と最大瞬間風速は同義
問19
整備に関する説明として、誤っているものはどれか。
- 整備命令に違反した特定飛行は、行政処分の点数表で13点とされている
- 整備の義務を負うのは無人航空機を飛行させる操縦者であり、機体の使用者には整備の義務はない
- 特定飛行を行う場合には、点検整備の実施の年月日・場所、実施者の氏名、内容・理由等を点検整備記録として記載する
問20
水平定常飛行中の飛行機に、ペイロードを搭載して機体重量が3倍になった。高度などの他の条件が同じ場合、必要となる飛行速度は何倍か。ただし水平定常飛行では機体重量と揚力が等しく、揚力は飛行速度の2乗に比例するものとする。電卓が使用可能である。
- 約1.73倍
- 約1.86倍
- 約1.60倍
解答と解説
採点してから読んでください。一等は合格ラインの目安が約9割なので、正解した問題も誤肢の理由まで読んで取りこぼしを消します。
問1 法規
正解:(2)機体登録を受けていない機体の供用 > 飛行日誌の備付けなし > 技能証明書の不携帯
- (1)誤り。飛行日誌の備付けなし(6点)を未登録機体の供用(8点)より上に置いている点が逆。
- (2)正しい。8点(未登録機体の供用)>6点(飛行日誌の備付けなし)>1点(技能証明書の不携帯)。
- (3)誤り。技能証明書の不携帯は1点で、飛行日誌の備付けなし(6点)より軽い。順序が入れ替わっている。
点数表では、機体登録を受けていない機体の供用が8点、特定飛行を行う場合に飛行日誌を備えないことが6点、技能証明書不携帯での特定飛行が1点。したがって 8 > 6 > 1 の順になる。
出典: 教則第5版 §3.1
問2 計算
正解:(2)14m/s
- (1)誤り。20m/sは重量に正比例とした値。実際は平方根比例で約14m/s。
- (2)正しい。Vs∝√Wより、重量2倍では√2≒1.41倍。10×1.41≒14m/s。
- (3)誤り。失速速度は重量の平方根に比例(Vs∝√W)。重量2倍で速度据置きは誤り。
失速速度は重量の平方根に比例します(Vs∝√W)。重量が2倍になると失速速度は√2≈1.41倍になります。10×1.41≈14m/s となります。
出典: 教則第5版 §4.3(飛行性能の基本的な計算)〔一等〕
問3 機体・システム
正解:(1)角度は運用上の設定事項として述べられ、高さは周波数帯と送受信間距離から求める計算の対象として述べられている
- (1)正しい。教則はアンテナの角度を操縦時の設定事項として述べ、必要となるアンテナの高さ等を周波数帯や送受信間距離を踏まえた計算の対象として述べている。
- (2)誤り。アンテナの角度について、教則は計算方法も具体的な数値も示していない。
- (3)誤り。必要となるアンテナの高さ等は、カテゴリーIII飛行にあたって理解しておくべき基本的な計算の対象とされている。
教則の中で角度は「調整して設定するもの」、高さは「周波数帯や送受信間距離を踏まえて計算するもの」と扱いが分かれている。
出典: 教則第5版 §4.5(4)電波の送信、受信に関わる基本的な技術
問4 運航・操縦者
正解:(3)周囲の環境・機体状態・飛行計画との整合を継続的に把握し、将来の状況も予測することが重要である
- (1)誤り。状況認識は将来予測まで含む。「現在だけでよく将来予測は不要」と予測の側面を欠落させた点が誤り。
- (2)誤り。SAは補助者も共有する。「操縦者のみが行い補助者は関与しない」と関与者を限定した点が誤り。
- (3)正しい。状況認識(SA)は環境・機体状態・飛行計画との整合を継続把握し、将来の状況も予測することを含む。
状況認識(SA)は①現在の状況の認識、②状況の理解・解釈、③将来の予測、の3段階で構成されます。飛行中は機体・気象・周囲の状況を継続的に把握し、次に何が起きるかを予測しながら運航することが重要です。
出典: 無人航空機の飛行の安全に関する教則(CRM p184)
問5 リスク管理
正解:(2)離陸地点への自動帰還、又は電波が復帰するまで空中で位置を継続的に維持すること
- (1)誤り。最後の操作を継続することは、教則が例示するフェールセーフ機能ではない。
- (2)正しい。教則は電波断絶時のフェールセーフ機能として、離陸地点への自動帰還又は電波復帰まで空中で位置を継続的に維持する機能を例示している。
- (3)誤り。動力を停止して直下へ降下させることは、教則が例示するフェールセーフ機能ではない。
電波が切れたときは戻すか、その場に留まるか。動力停止や直進の継続は、いずれも制御を失う方向でありフェールセーフの例として挙げられていない。
出典: 教則第5版 §6.4(1)目視外飛行の運航 1)補助者を配置する場合
問6 気象
正解:(2)等圧線の間隔が狭いほど気圧傾度が大きく、風が強い
- (1)誤り。間隔が広いほど強風は関係を逆にしたすり替え。間隔が狭いほど気圧傾度が大きく風が強い。
- (2)正しい。等圧線の間隔が狭いほど気圧傾度が大きく、風が強い。天気図で線が混む場所ほど強風域と読む。
- (3)誤り。間隔のみ重要で形状は無関係というのは関係を一部消したすり替え。風速は等圧線間隔(気圧傾度)で決まる。
等圧線の間隔が狭いほど単位距離あたりの気圧差(気圧傾度)が大きく、その分だけ風が強く吹く。等圧線が込み合っている場所が強風域の目安となる。
出典: 教則第5版 §6.2
問7 法規
正解:(2)映像送信用の無線設備も電波法の規制対象となり、技適マークまたは免許が必要である
- (1)誤り。映像送信も電波の発射であり電波法の対象。「通信目的でないので規制対象外」と用途で規制を外した点が誤り。
- (2)正しい。映像送信用の無線設備も電波法の規制対象で、技適マークまたは無線局免許が必要となる。
- (3)誤り。出力の大小で規制が一律に外れるわけではない。「100mW以下なら規制一切なし」と数値で適用除外とした点が誤り。
映像送信用の無線設備も電波法の適用対象です。操縦用と映像送信用の両方について、技適マーク付きの設備を使用するか、必要に応じて無線局免許を取得する必要があります。
出典: 電波法/無人航空機の飛行の安全に関する教則(電波法p76)
問8 計算
正解:(2)18m
- (1)誤り。10mは過小。R=V²/(g·tanθ)=10²/(9.8×0.577)≒18m。
- (2)正しい。旋回半径R=V²/(g·tanθ)=100/(9.8×0.577)≒18m。
- (3)誤り。30mは過大。同式で計算すると約18m。
旋回半径r=v²/(g×tanθ)=10²/(9.8×0.577)=100/5.65≈17.7m≈18m となります。
出典: 教則第5版 §4.3(飛行性能の基本的な計算)〔一等〕
問9 機体・システム
正解:(2)無人航空機の多くが有しており、機体本体または送信機のランプや音などで知らせる
- (1)誤り。異常情報はランプや音などでその場で知らされるもので、フライトデータの事後解析とは別の機能である。
- (2)正しい。教則は、無人航空機の多くが機体の異常情報を機体本体または送信機のランプや音などで知らせる機能を有しているとしている。
- (3)誤り。「すべて」ではなく「多く」であり、通知の場所も方法も送信機のランプだけに限定されていない。
教則は「無人航空機の多く」と書いており、すべてではない。通知の場所は機体本体または送信機、方法はランプや音などと、いずれも幅を持たせた書き方になっている。
出典: 教則第5版 §4.4(1)機体の故障や事故の分析〔一等〕
問10 運航・操縦者
正解:(3)機体・周囲の状況を監視し、危険や異常を操縦者に伝達して安全確保を支援する
- (1)誤り。補助者は操縦を交代する役ではない。「操縦桿を交互に操作」と補助者の役割を操縦に拡張した点が誤り。
- (2)誤り。補助者は飛行中も監視位置に就く。「機体から離れて待機してよい」と監視役割を放棄させた点が誤り。
- (3)正しい。補助者は機体・周囲の状況を監視し、危険や異常を操縦者へ伝達して安全確保を支援する(教則p186)。
補助者の主な役割は、操縦者が操縦に集中できるよう周囲の安全監視を担うことです。第三者の接近・機体の異常・気象変化などを観察し、速やかに操縦者へ伝達することで安全飛行を支援します。
出典: 無人航空機の飛行の安全に関する教則(補助者の役割 p186)
問11 リスク管理
正解:(3)想定飛行空間と想定外飛行空間を合わせたものがオペレーション空間である
- (1)誤り。オペレーション空間は想定飛行空間と想定外飛行空間を合わせたもので、包含の関係が逆である。
- (2)誤り。想定外飛行空間は異常や外乱で想定飛行空間を外れて飛行することに備える空間である。
- (3)正しい。教則は想定飛行空間と想定外飛行空間を合わせたものをオペレーション空間としている。
想定飛行空間は計画上の飛行範囲、想定外飛行空間は異常や外乱でそこを外れたときに復旧するために確保する空間。この二つを合わせた範囲がオペレーション空間である。
出典: 教則第5版 §6.1(2)リスク評価ガイドラインによるリスク評価手法〔一等〕
問12 気象
正解:(1)梅雨前線(6〜7月)と秋雨前線(9〜10月)
- (1)正しい。代表的な停滞前線は梅雨前線(6〜7月)と秋雨前線(9〜10月)。寒暖の気団が拮抗して動かず長雨をもたらす。
- (2)誤り。日本海の雪雲帯は冬型気圧配置の現象で停滞前線ではない。本肢は前線種別を取り違えたすり替え。
- (3)誤り。目の壁雲は台風構造でありフロント(前線)ではない。本肢は停滞前線を台風要素にすり替えている。
停滞前線は寒気と暖気がほぼ同じ勢力でぶつかり合い、前線がほとんど移動しない状態。日本では梅雨期(6〜7月)の梅雨前線と秋(9〜10月)の秋雨前線が代表例で、長期間にわたって雨天が続く。
出典: 教則第5版 §6.2
問13 法規
正解:(3)登録制度の施行前の事前登録期間中に登録手続きを行った無人航空機である場合
- (1)誤り。100グラム未満は模型航空機であり、そもそも登録もリモートIDも対象外。免除の議論に入らない。
- (2)誤り。飛行計画の通報はリモートIDの免除事由ではない。免除は事前登録と特定区域が中心である。
- (3)正しい。事前登録期間中に登録手続きを行った無人航空機はリモートID搭載が免除される。
リモートID機能の搭載が免除されるのは、①制度施行前(2022年6月19日)までの事前登録期間中に登録手続きを行った機体②あらかじめ国に届け出たリモートID特定区域の上空で行う飛行などである。
出典: 教則第5版 §3.1 航空法全般
問14 計算
正解:(2)87m
- (1)誤り。92mではtan25°を0.44前後に取り違えている。
- (2)正しい。400÷4.606≒87m。
- (3)誤り。82mではtan25°を0.50前後に取り違えている。
r=V²÷(g×tanφ)=20²÷(9.8×0.47)=400÷4.606≒87m。
出典: 教則第5版 §4.3(飛行性能の基本的な計算)〔一等〕
問15 機体・システム
正解:(1)ローター数4:クワッドコプター、6:ヘキサコプター、8:オクトコプター
- (1)正しい。教則§4.1はローター数4=クワッドコプター、6=ヘキサコプター、8=オクトコプターとしている。
- (2)誤り。呼称が誤り。4はトライではなくクワッドコプター。正は4=クワッド、6=ヘキサ、8=オクトである。
- (3)誤り。呼称が誤り。4をヘキサとする等ずれている。正は4=クワッド、6=ヘキサ、8=オクトコプター。
教則では「ローターの数によってそれぞれ呼称が異なる(ローターの数 4:クワッドコプター、6:ヘキサコプター、8:オクトコプター)」と記載されている。
出典: 教則第5版 §4.1
問16 運航・操縦者
正解:(3)スレットはエラーを誘発する要因であり、気象の変化・疲労・機材不具合などが含まれる
- (1)誤り。スレットはエラーの「結果の事故」ではない。エラーを誘発する要因であり、結果と原因を取り違えている。
- (2)誤り。スレットはUAS(望ましくない航空機の状態)と同義ではない。スレット→エラー→UASと段階が異なる。
- (3)正しい。TEMのスレットはエラーを誘発する要因で、気象の変化・疲労・機材不具合などを含む。脅威を先取りして管理する考え方。
教則では「『スレット(Threat)』は『エラー(Error)』を誘発する要因であり」、その例として「気象の変化、疲労、機材不具合など」が挙げられている。TEMはスレットを早期に把握・管理することでエラーやUASへの進展を防ぐ手法。
出典: 教則第5版 §5.4
問17 リスク管理
正解:(3)安全性の水準と保証の水準のうち、低い方に準じて評価する
- (1)誤り。高い方ではなく低い方に準じる。
- (2)誤り。平均をとるのではなく、低い方に合わせる。
- (3)正しい。安全性の水準と保証の水準の低い方に準じて評価する。
ロバスト性は安全確保措置により得られる「安全性の水準」と、その安全性の確保が確実に実施されることを示す「保証の水準」の双方を勘案して評価され、低、中、高の3水準がある。評価は安全性の水準と保証の水準の低い方に準じる。例えば中レベルの安全性の措置が低レベルの水準で保証された場合、その安全確保措置は低レベルと評価される。
出典: 教則第5版 §6.1 運航リスクの評価及び最適な運航の計画の立案の基礎
問18 気象
正解:(1)最大風速は平均風速の最大値、最大瞬間風速は瞬間風速の最大値
- (1)正しい。最大風速は10分間平均風速のうちの最大、最大瞬間風速は瞬間風速のうちの最大を指し、両者は別指標である。
- (2)誤り。平均値の最大が最大風速、瞬間の最大が最大瞬間風速。本肢は両者の集計対象を逆に説明している。
- (3)誤り。正は平均風速の最大が最大風速、瞬間風速の最大が最大瞬間風速で別指標。本肢は両者を「同義」と取り違えている。
最大風速は10分間の平均風速のうち最大のもの。最大瞬間風速は瞬間的(3秒平均)に観測された最大値。最大瞬間風速は最大風速の1.5〜3倍に達することがあり、ドローンの飛行限界判断には最大瞬間風速の方がより重要な指標となる。製造者が定める最大風速は通常「最大瞬間風速」基準で設定されている。
出典: 教則第5版 §6.2
問19 法規
正解:(2)整備の義務を負うのは無人航空機を飛行させる操縦者であり、機体の使用者には整備の義務はない
- (1)正しい。整備命令に違反した特定飛行は点数表で13点とされている。
- (2)誤り。使用者には整備の義務はないという点が誤り。整備及び改造の義務も必要な整備の義務も、使用者に課せられている。
- (3)正しい。点検整備記録には、実施の年月日・場所、実施者の氏名、点検・修理・改造・整備の内容・理由等を記載する。
整備及び改造の義務、必要な整備の義務は、いずれも無人航空機の「使用者」に課せられている。操縦者には飛行前の確認等の義務が課せられており、義務の名宛人が異なる。
出典: 教則第5版 §3.1
問20 計算
正解:(1)約1.73倍
- (1)正しい。√3≒1.732倍。
- (2)誤り。1.86倍は必要揚力が3.46倍のときの値。
- (3)誤り。1.60倍は必要揚力が2.56倍のときの値。
揚力L∝V²なので、必要揚力が3倍ならVは√3≒1.73倍。
出典: 教則第5版 §4.3(飛行性能の基本的な計算)〔一等〕
採点のあと
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