ヒコログ 学科 ─ ドローン学科の一次資料ベース対策
結論から書きます。二等無人航空機操縦士の学科試験に、公式の過去問はありません。CBT方式で問題は持ち出せず、指定試験機関からも本試験問題は公表されていません。「過去問を解けば受かる」型の対策が、この試験だけは成立しないということです。
| あるか | 中身 | |
|---|---|---|
| 教則(第5版) | ある | 国土交通省が無料公開。学科試験の出題はこれが正本。2026年7月14日から第5版が適用。 |
| サンプル問題 | ある | 国土交通省が公開。形式を掴むためのもので、演習量としては足りない。 |
| 過去問 | ない | 本試験で出題された問題は公表されていない。 |
| 合格率 | ない | まとまった数字は公表されていない。合格「ライン」(約8割の目安)とは別物。 |
検索して出てくる「過去問」「過去問題集」の多くは、実際に出題された問題ではなく、各社が教則をもとに作った予想問題です。市販の書籍にある「本試験型」も、本試験の再現ではなく形式を模したものです。
当サイトが公開している練習問題55問も、まったく同じ立場です。教則第5版等の一次資料をもとにした自作問題で、過去問の転載ではありません。ここを曖昧にする教材は、第5版で変わった数字を旧版のまま載せている可能性も高いので、「何をもとに作ったか」を書いているかで選んでください。
過去問がない以上、手に入るのは予想問題だけです。そこで問題になるのが教則の版です。第5版は令和8年7月7日公布・7月14日から学科試験に適用されており、覚える数字そのものが変わった論点があります。第4版のまま更新されていない「過去問」を解くと、間違った数字を覚え直すことになります。
下の5点は、教材が第5版に追いついているかを確かめるチェックリストとして使えます。1つでも左側(第4版)のままなら、その教材は更新されていません。
| 論点 | 第4版(古い) | 第5版(現行) |
|---|---|---|
| 小型無人機等飛行禁止法の イエロー・ゾーン | 重要施設の周囲 おおむね300m | 重要施設の周囲 おおむね1000mへ拡大 |
| 同法の罰則 | レッド・ゾーン飛行者と命令違反者に 1年以下の懲役又は50万円以下の罰金 | 刑名が拘禁刑に。 イエロー・ゾーン飛行者にも 6月以下の拘禁刑又は50万円以下の罰金を新設 |
| 人口集中地区(DID)上空 | 工業専用地域を含め 一律に許可が必要 | 工業専用地域内の区域の上空は DIDに係る許可手続き等が不要(工業地域・準工業地域は対象外) |
| 第三者賠償責任保険 | 対象はレベル3.5飛行のみ | 総重量25kg以上のカテゴリーⅡ飛行又はレベル3.5飛行へ拡大 |
| 技能証明の更新申請 | 満了する日以前6月以内 (満了日まで申請できた) | 満了する日の6月前から1月前まで (締切が1か月前へ前倒し) |
加えて、要件を満たす農薬等の空中散布について、夜間飛行・目視外飛行・第三者から30m以内の飛行・危険物輸送・物件投下の5つに係る承認手続き等が不要となる例外が第5版で新設されています(催し場所上空の承認は免除されません)。
公式素材として唯一「問題の形」をしているのがサンプル問題です。ただし用途は限られます。
| 分かること | 分からないこと |
|---|---|
| 三肢択一という出題形式 | 本番の難易度の分布 |
| 設問文の言い回しの雰囲気 | どの分野が何問出るか |
| 正解が1つに定まる問題であること | 演習量(数問しかない) |
つまりサンプル問題は「形式を掴む」ためのもので、これだけで合格ラインに届く演習量にはなりません。足りない分を予想問題で埋めるしかない、というのがこの試験の構造です。
過去問がある試験は「出た問題を覚える」ことで対策できます。この試験にはそれがないので、差がつくのは次の2点です。
公開されていません。学科試験の問題は持ち出せず、指定試験機関からも本試験問題は公表されていません。公式素材は教則(第5版)と国土交通省のサンプル問題のみです。
実際に出題された問題ではなく、各社が教則をもとに作った予想問題です。当サイトが公開している練習問題も同じ立場で、過去問の転載ではありません。
教則第5版の数字を潰し、分野別の練習問題で誤りの選択肢の理由まで読み、最後に本番形式で時間つきで通す、の3段が最短です。